心臓

循環器は血液を循環させるシステムで、血液を送り出すポンプと、それを全身に配布する血管からできています。上下水道で例えると、静動脈が下水システム、動脈系が上水システムということになります。下水は排水が流れる管ですが、上水は浄水場から末端の家庭の隅々まで水が流れます。本管は太くて高水圧で送られ、末端は小さく分けられますが、適した水圧が保たれています。動物の血管も同じように、静脈系は血管が薄く、構造も簡単です。しかし、動脈系は高圧力のため血管が厚く、静脈よりも体表から深い所を走っています。血液は、心臓から、まず血液を集める右心系、次に肺に送られ酸素と炭酸ガスのガス交換が行われ、左心系に送られ、全身に送り出されます。心臓は大動脈から右心室、右心房、そして肺動脈、左心室、左心房から大動脈へと、血液を送り出します。血液を受ける左心径は壁の筋肉も薄いですが、送り出す左心系は筋肉も厚くなっています。血液や心室、心房の間にはそれぞれ弁があり、逆流を防いでいます。

 

血液の流れ

血液は、大動脈を通って心臓に至り、右心房、右心室を経由して肺に至ります。ここから肺動脈、左心房、左心室を通って全身に血液が運ばれます。

心臓・血液の病気

僧帽弁閉鎖不全(そうぼうべんへいさふぜん)、三尖弁逆流症(さんせんべんぎゃくりゅう)

ポイント 血液が逆流が起こり、左心系の内圧が高まって心臓を肥大させてしまう 症状は早ければ4,5歳くらいから肺からくる咳 咳は、気温の...

続きを読む

心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)

ポイント 心室中隔欠損症は、心臓の右左心室の間の壁に、穴が空く病気 症状は生後6ヶ月ぐらいから咳が主 悪化すると、呼吸困難、チアノーゼ...

続きを読む

拡張型心筋症(かくちょうがたしんきんしょう)、心臓肥大(しんぞうひだい)

ポイント 心筋症は、心臓を構成している筋が正常に働かなくなり、血液が全身に循環しなくなる心臓の病気 心筋に負荷がかかり負荷を耐えようとし、心...

続きを読む

ファロー四微症

ポイント ファロー四徴症は、先天的に4つの心臓に奇形 酸素が体に十分に行きわたらず全身が酸素不足状態 症状は運動による呼吸困難、疲れや...

続きを読む

動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)

ポイント 動脈管開存症は、バイパス血管(動脈管)が閉じずに開いたままになっている状態 症状は初期ではほとんど症状を示さない、成長と伴に症状を...

続きを読む

糖尿病(とうにょうびょう)

ポイント 糖尿病は、インスリンの不足、細胞側がインスリンをうまく受け取れない事によって起こる グルコース(ブドウ糖)が血液中に残留状態、血液中の...

続きを読む

糖尿病性ケトアシドーシス

ポイント 糖尿病性ケトアシドーシスは、インスリン不足で血中の有害物質(ケトン体)急激に増えること 症状は元気がない、食欲がない、水を飲まない、体...

続きを読む

高脂血症

ポイント 高脂血症は血中の脂質又はリポ蛋白が増加して血清が乳濁する状態 症状は無症状の場合も多いが、食欲不振、間欠的な下痢と嘔吐、腹痛 続発...

続きを読む

心不全(しんふぜん)

ポイント 全身に血液を送るポンプの機能が低下してどこかに異常が出る事を心不全 心不全は特定の病気を指しているのではなく、心臓の異常をを示す広い意...

続きを読む

心臓の奇形

軽度のものであれば、無症状のものもあります。共通して見られる症状は呼吸困難、疲れやすい、運動を嫌がるといったところで、この他にもいつもドキドキしていたり、呼吸器の感染症にかかりやす...

続きを読む

低血糖症(ていけっとうしょう)

ポイント 低血糖症は、血中の糖分濃度が低下してしまう病気 糖分(グルコース)が、不足すると様々な症状を示す 症状は糖分の下がり方や低血糖症が...

続きを読む

敗血症(はいけつしょう)

ポイント 体内にある細菌などが血液中に入り、滞在して敗血症がおこる 症状は発熱、跛行、食欲不振、嘔吐、元気消失、呼吸が荒い、心雑音など ...

続きを読む