高脂血症
ポイント

  • 高脂血症は血中の脂質又はリポ蛋白が増加して血清が乳濁する状態
  • 症状は無症状の場合も多いが、食欲不振、間欠的な下痢と嘔吐、腹痛
  • 続発性高脂血症の場合、基礎疾患によって症状が様々
  • 犬の場合、動脈硬化や心筋梗塞などの併発は比較的に稀
  • 重症の場合、急性膵炎、網膜脂血症、ブドウ膜炎、発作や末梢神経の麻痺、行動異常、皮膚黄色腫の併発
  • 原因は脂肪含有
  • 原発性高脂血症と続発性高脂血症の2つに分けられる
  • 原発性高脂血症は、遺伝性や特発性(原因不明)で発症
  • 続発性高脂血症は、高い食事、肥満、ホルモンの病気、腎臓疾患、肝臓疾患など
  • 治療は原発性と続発性を区別する
  • 原発性高脂血症は、食餌療法と肥満を改善
  • ストレス、興奮や激しい運動を避けることも大事
  • 続発性高脂血症は、その原因なる疾患を治療
  • 長期治療になるので根気よく継続する

syouzyou脂質が血液中を運搬されるときは、タンパク質と結びつきリポ蛋白になります。しかし、何かしらの原因でリポ蛋白と結びつく事ができずに血中の脂質又はリポ蛋白が増加して血清が乳濁する状態を高脂血症といいます。一般的に、食後10時間以内は高脂血症になることもありますが、この場合は一過性のものです。しかし、約12時間以上の絶食時にも高値を示している時は何か原因がある可能性があります。継続的に高脂血症が現れたらホルモン失調、肝臓・腎臓の疾患などで高脂血症になりやすくなります。無症状の場合も多くありますが、食欲不振、間欠的な下痢と嘔吐、腹痛などがあります。続発性高脂血症の場合には、基礎疾患によって症状が様々です。犬では、動脈硬化や心筋梗塞などの併発は比較的に稀といわれています。しかし、症状が重症した場合は、急性膵炎、網膜脂血症(角膜に脂質沈着)、ブドウ膜炎、発作や末梢神経の麻痺、行動異常、皮膚黄色腫(皮膚にもれ出た脂質)など併発する事もあります。

ganinまず脂肪含有のが原因となります。高脂血症は原発性高脂血症と続発性高脂血症の2つに分けられます。原発性高脂血症は、遺伝性や特発性(原因不明)で発症します。この場合、ミニチュア・シュナイザー、シェットランド・シープドッグ、、ビーグル、ドーベルマン、ロットワイラーがなりやすいといわれています。続発性高脂血症は、高い食事や運動不足による肥満、脂質の調整障害を起こす糖尿病、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などのホルモンの病気、慢性腎不全やネフローゼ症候群といった腎臓疾患、胆管閉塞のような肝臓疾患などによって起こります。

治療治療前に、原発性と続発性を区別する必要があります。原発性高脂血症の場合、食事が関係していれば食餌療法として低脂肪食を与えることや運動で肥満を改善させます。ストレス、興奮や激しい運動を避けることも大事です。続発性高脂血症の場合、その原因なる疾患を治療します。長期治療になるので根気よく継続して行いましょう。