腎臓、尿管、膀胱、尿道を総合して泌尿器といいます。泌尿器は血液をろ過し、いらなくなった成分を尿として排出する役割とミネラルなどの微量成分や水分を再吸収、排出してバランスを保つ役目があります。腎臓は運びこまれた血液を通過しながら不要なものを排出したり再吸収して成分を整えられた尿を集める腎盂至ります。腎盂に集められた尿は細い尿管を通って膀胱に運ばれ、尿道から排泄される。オスとメスでは尿道の形が異なり、オスは細長く、メスは太くて短いので細菌性膀胱炎、結石、腫瘍などかかりやすい病気も異なります。
腎臓は細い血管が絡み合い、糸の球のような糸球体で血液をろ過します。糸球体からは水分がろ過されてこれを原尿といい、そのうちの0.1%以上が尿となります。糸球体1個と尿細管1本のこのセットをフロネンと呼び、犬の腎臓には41万個以上のフロネンがある。糸球体からろ過されて出てきた原尿は、細い曲がりくねった細尿管を通りながら、ミネラル、ブドウ糖、アミノ酸などの必要なものが再吸収され尿の濃さを調整し、尿素窒素やクレアチニンなどの老廃物は吸収されず、尿となって排出されます、水分の再吸収は尿細菅で行われて、この部分に病変が起こると再吸収が行われなくなることがあり、多飲多尿の症状がみられます。
泌尿器の病気
目次
腎不全(じんふぜん)
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ポイント 腎不全とは腎機能がいちじるしく低下、全くなくなる事、病気というより腎臓の状態のことを示す 経過により急性腎不全と慢性腎不全がある...
続きを読む糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)
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ポイント 糸球体は腎臓内にあるネフロンという部分にある毛細血管で、血液をろ過する役割がある ネフロンの75%以上が機能しなくなると腎臓病の末...
続きを読む腎盂腎炎(じんうじんえん)
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ポイント 腎盂腎炎は、腎臓の腎盂や尿管などを含む上部尿路に感染が認められる疾患 症状は急性と慢性で異なる 急性の場合、多飲多尿、食欲低...
続きを読む尿毒症(にょうどくしょう)
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ポイント 尿毒症は、腎臓機能が低下して尿素を含む老廃物の排出が出来ず、血中老廃物濃度が高まってしまう状態 腎臓機能が低下の特徴的な症状として...
続きを読む会陰ヘルニア(えいん)
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ポイント 会陰ヘルニアはお尻の横がもりあがって膨らんだ状態 症状は盛り上がった部分は押すと引っ込むが、しばらくすると戻る 時間が経ったもの...
続きを読む膀胱炎(ぼうこうえん)
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ポイント 膀胱炎は慢性化しやすく、中々完治しない、体調を崩すと症状が現れやすい 症状は特に尿の回数が増える その他、水をたくさん飲む、...
続きを読む膀胱結石(ぼうこうけっせき)
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ポイント 尿路結石の中で一番多く、膀胱炎と似た症状 症状は結石があっても元気や食欲はあまり変化がない 尿の回数が増えたり、石が尿道に詰...
続きを読む尿道結石(にょうどうけっせき)
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ポイント 犬の尿道結石は尿道に石溜まり尿が出にくい状態 症状は長く排尿、何度も排尿姿勢する、尿がほとんど出ない、尿が出た場合は血の混じってる...
続きを読む尿道炎(にょうどうえん)
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ポイント 犬の尿道炎は、尿道という膀胱からの尿の通り道が炎症を起こす 症状は痛み、排尿困難、頻尿、濃い・濁った尿、異臭、多飲、元気消沈、発熱...
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