ポイント
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犬の尿道炎は、尿道という膀胱からの尿の通り道が炎症を起こす病気です。膀胱炎は膀胱の粘膜が炎症を起こしていて、尿道炎は尿道内の粘膜が炎症を起こしている状態です。痛みや排尿困難や頻尿(そぶりを何度もするのに排尿がない)、濃い尿や濁った尿そして異臭がある事もあり、多飲や元気消沈、炎症での発熱、食欲不振などの症状があります。膀胱炎と似ていますが、尿道炎の場合は排尿の最初と最後に血尿がでることから判断します。また、尿道に違和感があるので、陰茎、陰部を舐める仕草をします。慢性の尿道炎が長く続くと炎症のために尿道壁が硬くなり、内壁が狭くなるために詰まってしまうことがあり、その結果尿閉を起こす事もあります。
犬の尿道炎の原因は、殆どが細菌感染が多いです。オスの胴長短足の犬種は地面に陰茎がつきやすいので細菌感染しやすく、メスは排尿する時に地面につきやすいので細菌感染しやすいです。また、梅雨時期~秋にかけて細菌が繁殖しやすいので、衛生面に気をつけましょう。その他の原因として腫瘍や尿道結石がある場合にも挙げられています。
尿検査などにより細菌感染の有無、尿検査などを実施します。また詳しく検査する場合は、レントゲンや血液検査、細菌培養検査などもします。細菌感染の場合は、抗生物質や消炎剤などの内科療法が行われます。腫瘍が原因の場合は外科手術で取り除き腫瘍への治療など、原因に対して適切に処置を行えば問題なく治すことができます。予防は去勢・避妊、普段から生活環境を清潔にし、免疫力を高めて細菌への抵抗力を高めておく事が大切です。
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