![外耳炎](http://inubyouki.com/wp-content/uploads/2014/10/外耳炎1.png) |
ポイント
- 耳の皮膚に様々な細菌(カビなど)が感染して痒み、汚れそして炎症を起こす
- 症状は頭を振る、耳を掻く、耳を傾ける、痒がるなど
- 耳が赤くなったり、黒っぽいドロッとしたもの、黄色っぽい膿のようなもの、そして悪臭のある
- 原因は垂れ耳、耳の中に毛が生える、耳の穴が狭い、アレルギー体質など耳垢が溜まりやすい
- 耳疥癬のダニや草、ごみ、虫などが耳の中に入り、それが原因にもなる
- 春~秋、特に梅雨時期はなりやすい
- 他の耳の病気の併発もよくある
- 治療は症状によって点耳薬、内服薬などの治療
- 耳の中を定期的にケアする、耳に毛がある場合は毛を抜きケアする
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外耳炎とは、耳の皮膚に様々な細菌(カビなど)が感染して痒み、汚れそして炎症を起こします。外耳炎になると、耳が赤くなったり、黒っぽいドロッとしたもの、黄色っぽい膿のようなもの、そして悪臭のあるものもあります。症状として頭を振ったり、耳を掻いたり、耳を傾けたりとかゆがったりします。そんな時は耳の中をチェックしましょう。さらに酷くなると外耳炎から中耳炎、内耳炎、耳血腫、外耳道の狭窄などを併発します。
垂れ耳や、耳の中に毛が生える犬種(プードル、シーズー、マルチーズなど)、耳の穴が狭い犬種、もともと狭いなどは通気性が悪く、耳垢が溜まりやすく、菌の繁殖も早いので外耳炎を起こしやすくなります。アレルギー体質は皮膚が弱く感染を起こし、外耳炎になりやすいです。また、耳疥癬のダニや草、ごみ、虫などが耳の中に入り、それが原因にもなります。
耳に毛がある場合は毛を抜き、消毒薬で洗浄してから点耳薬で殺菌します。点耳薬は耳の中を軽く掃除してから1日に1回~3回数滴いれて軽くマッサージをします。耳の中を掃除する場合は、炎症や出血があり、かえって悪化する可能性があるのでるのでゴシゴシせず、頻繁に行うのは避けましょう。また、場合によっては抗生物質などの内服薬も処方します。アレルギー性の場合は内服薬とシャンプーで処置をします。外耳炎が慢性化してしまうと狭窄(耳が腫れて外耳道が塞がれる)になり、外科手術が必要です。慢性の炎症によって外耳道がふさがれた場合には、外科学的に治療(手術)することがあります。
外耳炎は春から秋にかけてなりやすく、再発もよくありますので、日頃から耳の中を洗浄して清潔に保つことが唯一の予防となります。