犬の耳は耳介(頭の外側に張り出されている部分)、外耳道、中耳、内耳で構成されています。正常な犬の耳は、いつも綺麗な状態を保っていて綿棒かコットンで拭いても薄っすら脂肪がつく程度で汚れて見れることはありません。そして犬の耳は、より小さい音も聞こえるように中耳の空間は人より広く、複雑な構造をしています。小さな音を聞き逃さないように、比較的大きくできているため耳の病気に悩ませている犬が非常に多いのが現状です。耳の病気は、案外身近に起きていて、耳の中の毛が細菌などの温床になり、炎症を起こしたりします。また、春から秋にかけて最もなりやすく、首を振る、耳をよく掻く、耳を斜めに傾ける、腫れているなど見られたら耳の中をチェックして汚れていたら耳を洗浄しましょう。 また、垂れ耳や毛が多いなどの犬種は、通気性が悪く比較的なりやすくいですが、立ち耳で毛が少なくても注意が必要です。
耳の病気
外耳炎(がいじえん)
ポイント 耳の皮膚に様々な細菌(カビなど)が感染して痒み、汚れそして炎症を起こす 症状は頭を振る、耳を掻く、耳を傾ける、痒がるなど 耳...
続きを読む中耳炎(ちゅうじえん)
ポイント 症状は元気がない、耳を触られるのを嫌がる、痛がる、発熱、咽頭が腫れ、頭を傾けるなど 悪化していくと難聴になり、さらに内耳炎になり神...
続きを読む内耳炎(ないじえん)
ポイント 症状は三半規管までいくと首を傾けグルグル回る、眼球が震える、頭を傾ける、転倒、吐き気や嘔吐、食欲不振 蝸牛神経の場合、難聴になった...
続きを読む耳血腫(じゅけっしゅ)
ポイント 症状は耳をかいたり耳を振ったり、壁地面などにこすり付け耳たぶに血が溜まる 原因は強い衝撃(打撲など)やけんかなどでも血が溜まる ...
続きを読む耳疥癬(みみかいせん)、ミミヒゼンダニ
ポイント ミミヒゼンダニが動物の耳に寄生して生息する 症状は黒い耳垢、激しい痒み、耳をかく、頭を振る、壁や柱に耳をこする 悪化すると耳...
続きを読む