肺気腫
ポイント

  • 肺胞壁または気管支の膨張や破壊によって肺の中の空気量が通常より増えてパンパンになった状態
  • 症状は急性で急激な呼吸困難、口や鼻からよだれや泡を出して非常に苦しみそのまま死亡することもある
  • 慢性は軽い運動で呼吸困難をおこし、呼吸が平常に戻るまでにたいへん時間がかかる
  • 皮下気腫を起こし、表面を触ると捻髪音(ブツブツする異様な音)がすることもある
  • 原因は胞に継続的に負担をかけていることで発症してしまう事もある
  • 気管支炎や腫瘍による気管支の狭窄が原因としても考えられている
  • 慢性の呼吸器疾患(ぜんそくなど)で咳が止まらなかったり、過激な運動や高齢が原因でおこる場合もある
  • 長い深呼吸や溺れてもがく時などにもあり、排ガス、タバコの煙などの刺激が慢性的に続く原因もある
  • 治療は現状以上に肺気腫を悪化させないことがポイント
  • 一度破壊された肺胞を完全に元に戻すことはできない
  • 検査は内部の異音を探すための聴診、触診、X線検査
  • 気管支炎や腫瘍、打撲(事故など)の場合は原因となるものを取り除いてしまえば自然に治ることもある
  • 安静にし、呼吸困難がはなはだしい場合は気管チューブを挿入
  • 咳が激しい場合は鎮咳剤を投与
  • 原因となる病気がわかっている時は、その治療を行うことで改善される
  • 原因が不明な時は効果的な治療はない

syouzyou肺胞壁または気管支の膨張や破壊によって肺の中の空気量が通常より増えてパンパンになった状態で、肺胞が膨大し、肺組織の弾力性が減退します。そのあと萎縮して消失してしまいます。また、気管支炎や腫瘍などで気管が狭くなる、閉鎖するとその周囲も影響が及び細胞がダメージを受けて肺気腫になります。急性のものと慢性のものがあり、急性では急激な咳などの発作により肺胞が緊張して起こす肺気腫は急激な呼吸困難、口や鼻からよだれや泡を出して非常に苦しみます。場合によっては、そのまま死亡することもある緊急疾患です。一方、慢性は慢性的な呼吸疾患がある犬などが急激な運動をしたために肺胞を酷使して肺気腫になることがあり、軽い運動で呼吸困難をおこし、呼吸が平常に戻るまでにたいへん時間がかかります。疲れやすい病気なので、運動も散歩も犬にとって辛いものになります。また、皮下気腫を起こし、表面を触ると捻髪音(ブツブツする異様な音)がすることもあります。

ganin胞に継続的に負担をかけていることで発症してしまう事もあります。気管支炎や腫瘍による気管支の狭窄が原因として考えられますが、慢性の呼吸器疾患(ぜんそくなど)で咳が止まらなかったり、過激な運動や高齢が原因でおこる場合もあります。また、長い深呼吸や溺れてもがく時などにもあり、排ガス、タバコの煙などの刺激が慢性的に続くと肺気腫を発症することがあります。

治療一度破壊された(肺気腫になってしまった)肺胞を完全に元に戻すことはできません。現状以上に肺気腫を悪化させないことがポイントとなります。検査は、内部の異音を探すための聴診、触診、X線検査を行います。気管支炎や腫瘍、打撲(事故など)の場合は原因となるものを取り除いてしまえば自然に治ることもあります。とにかく安静にし、呼吸困難がはなはだしい場合は気管チューブを挿入します。咳が激しい場合は鎮咳剤を投与します。原因となる病気がわかっている時は、その治療を行うことで改善されますが、原因が不明な時は効果的な治療はありません。