ポイント
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鼻腔内に(鼻の中の空気の通り道)腫瘍ができるのを鼻腔内腫瘍といいます。初期症状は、鼻炎の症状とよく似ていて鼻汁、くしゃみ、鼻血、などがあり、それが進行すると顔の腫れ(膨張)、眼球突出、顔面付近の骨が溶けたりします。特に鼻血は犬の場合はめずらしく鼻血が出れば、鼻腔内腫瘍も疑う。
原因不明がほとんどで、多くの犬がなるわけではないのですが、シェルティやコリー、ダックスフント、ビークルなど鼻が長い犬種がなりやすく、高齢犬に見られる。しかし、どの犬種にも鼻腔内腫瘍になるのは、当てはまるので注意が必要。
鼻腔内腫瘍の疑いがあるのであれば、レントゲンやCT、MRIで確認する。肉腫が確認できれば、細胞をとって悪性か良性か検査する。しかし、多くは悪性になります。治療は症状や進行状況にって変わりますが、手術による切除や放射線治療、抗がん剤等で進行を緩和する。発見時期にもよりますが、残念ながら多くは6ヶ月~12ヶ月で命を落とします。