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ポイント
- 涙を分泌する涙腺の分泌細胞の機能そのものが低下して維持できず、まばたきの回数を増やしても改善しない
- 症状は目の周りに 黄色いネバネバしたもの
- 目を潤す涙水がないため、角膜が濁されたように見える
- 涙がでにくい為、細菌感染症を発症する
- 原因は免疫介在性疾患、ジステンパーウィルス、神経性障害、まぶたの炎症や結膜炎、角膜炎、チェリーアイなど
- 治療はその原因により様々
- 免疫介在症ドライアイの場合が多いので、免疫抑制剤の入った眼薬や眼軟膏が使用される
- 多くの場合点眼を始めて2〜3週間くらいで眼が潤い、黄色いネバネバした眼ヤニも減少する
- 多くの場合、終生点眼を続ける必要
- 手術で涙腺を人工的につなげる方法などもある
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涙を分泌する涙腺の分泌細胞の機能そのものが低下して維持できず、まばたきの回数を増やしても改善することのない、やっかいな眼の病気なのです。主に目の周りに 「黄色いネバネバしたもの」がたくさんでき、目を潤す涙水がないため、角膜が濁されたように見えます。涙がでにくい為、目の汚れや細菌を洗い流すことができなくなり、細菌感染症を発症する可能性が 高くなります。
免疫介在性疾患:免疫システムの異常。犬のドライアイの原因の中で、一番多い原因です。
ジステンパーウィルス:犬が感染すると、ドライアイが起きる事があります。
神経性障害:涙の分泌に関係する神経細胞が異常をだったり、まばたきをするための神経(顔面神経)が異常だったりすると、ドライアイが起こることがあります。まぶたの炎症や結膜炎、角膜炎:慢性化させてしまうと涙腺組織にも炎症が広がり、涙腺の機能が低下してしまうこともあります。
チェリーアイ、瞬膜露出症(しゅんまくろしゅつしょう):外科手術をして涙の量が足りなくなる。
治療はドライアイの原因により様々ですが、免疫介在症ドライアイの場合が多いので、免疫抑制剤の入った眼薬や眼軟膏が使用されます。 ドライアイが治る訳ではありませんが、多くの場合点眼を始めて2〜3週間くらいで眼が潤い、黄色いネバネバした眼ヤニも減少します。 多くの場合、終生点眼を続ける必要があります。このような方法や洗眼治療を行っても改善しない場合は、手術で涙腺を人工的につなげる方法などもあります。