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マダニ・蚊・ノミ対策がなぜ必要か

マダニ・蚊・ノミから守る

地球温暖化が進み、住宅の快適化が高まり、ペットの室内飼いや多数飼いが当たり前になった現代、愛犬の「外部寄生虫対策」がより重要になっています。

人の世界でも犬の世界でもマダ二や蚊による感染症が問題に

犬バベシア状況
世界では、現在でも新しい感染症が次々と見つかっています。そして、その多くが動物から人に感染する「人と動物の共通感染症(ズーノーシス)」だということがわかっています。致死率が高く、国際的にも大きな関心を集めているエボラ出血熱もその一つですが、日本では、近年、マダ二から感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が問題になっています。また、今年4月には、香川県内でマダ二による「日本紅斑熱」に感染した患者が死亡するという情報があったばかりです。昨年のデング熱の流行は、多くのニュースに取り上げられました。犬との散歩で毎日の様に野外に出かける飼い主にとって、こうしたニュースは他人事ではありません。蚊が媒介する「フィラリア症」は依然として愛犬の命を脅かす怖い病気で、蚊が飛び回る季節になれば予防薬が欠かせません。また、マダ二から感染する犬バベシア症は、まだそれほど知られていませんが、日本全国に広がりつつあります。感染すると愛犬の命を奪われることがありますが、まだ特効薬は開発されておらず、完治が困難です。ノミも相変わらず多くの飼い主にとって悩まされる存在です。マダ二や蚊、ノミは、咬まれたり刺されたりするだけでも不快ですが、時には犬や人の命に関わるような様々な感染症を媒介することがあるため、一層きちんとした予防や対策が必要とされてきています。

地球温暖化や交通手段の発達、土地開発などが増加させる

温暖化マダ二や蚊、ノミが媒介する感染症が増えてきた背景には様々な要因があります。一つは地球規模での温暖化です。マダ二や蚊、ノミなどの生息域や活動時期などが拡大し、媒介感染症も広がってきました。実際、犬バベシア症の発生は、以前では東日本以北での感染例も報告されています。また、冬でも活動する蚊やノミによる被害も増えてきています。さらに、交通手段の発展によって国内・国外の人と犬の移動が増加し、限られた地域でしか発生していなかった病気があちこちに拡散する例も増えてきました。デング熱もその一つです。近年、鹿や猪などの野生動物が住宅街にも頻繁に出没するようになり、その動物についてきたマダ二が身近に草むらなどを生活の場として、その勢力を拡大しているため、人や犬に感染する機会が増えてきました。犬を散歩させていると、様々な自然に接します。犬も喜んで草むらに飛び込みます。そうした楽しいひと時が感染の機会となってしまわないよう、マダ二や蚊、ノミについてしっかり理解しておきましょう。

マダ二や蚊から感染、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とデング熱

SFTSウイルス国内分布

SFTSは日本全国で流行する可能性がある

SFTSは2013年に初めて日本国内での患者が報告されて大きな話題になりましたが、2005年にはすでに患者が発生していたことがわかっています。当時は原因不明とされていました。現在、SFTSの患者は西日本に集中していますが、西日本にいる野生の鹿や猪、猟犬などからも感染したことを示す抗体が検出されており、マダ二や動物と人との間で感染環が形成されていると考えられています。ただし、動物は感染しても症状がでません。また、動物から人に感染することもありません。現在、高齢者に感染者が多く、致死率は3割と言われていますが、若い人は症状が軽く済む事が多く、お医者さんがSFTSと疑わない事があると言われています。人はSFTSウイルスには感染しにくい一方で、感染するとSFTSを発症して、重症化し、死亡する確率は1割。若い世代は軽く済む事が多いようです。マダ二に咬まれたら痕跡がない患者もいますが、見逃される事が多い幼ダニ若ダニから感染していると考えられています。SFTSを媒介するダニは2種類あり、西日本に多いタカサゴキララマダ二は、感染者の発生した地域と生息域が重なっている事がわかっています。また、フタトゲチマダ二は日本全国に普通にいるダニで、野生動物が人の住むエリアに出没してダニを多いもたらすことで、生息数が増加すれば感染の危険が増えるのではないかと危惧されています。
※SFTS(重症熱性血小板減少症候群)・・・2011年に中国の研究者によって初めて報告されたマダ二媒介による新興ウイルス感染症。日本では2013年に初めて患者が報告された。感染すると、1〜2週間ほどの潜伏期を経て、発熱や食欲低下、嘔吐、腹痛、頭痛などの様々な症状が出て、重症例では出血や多臓器不全を起こす。有効な薬剤やワクチンはなく、対症療法が行われる。

デング熱の感染リサイクルは冬に途切れる

SFTSウイルスの感染源
デング熱は、昨年は多くの感染者が出ましたが、日本に定着しているわけではありません。昨年は、東南アジアなどで感染した人が日本に来て、その人が感染源になって広がったのだと考えられています。デング熱のウイルスは卵に移行しないため、冬になれば感染のサイクルが途切れてしまうのです。もし今年また流行するとしたら、昨年とは別のルートと考えられます。なお、デング熱ウイルスには4つの型があり、1つの型だけに感染しても症状は発熱ぐらいで済むのですが、2度目に別の型に感染すると重症化する例も出てくるかもしれません。
※デング熱・・・蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症。熱帯・亜熱帯地域にみられる感染症だが、2014年8月以降、日本国内で感染したことが確認された患者が報告されています。蚊に刺されてから3〜7日ほどで、高熱や頭痛、目の痛みなどの症状が現れるが、重症化するのは稀。

「マダ二・蚊・ノミ」予防テクニック

お出かけ予防ポイント

マダ二や蚊、ノミの脅威から愛犬や自分を守る為には、薬を上手に使うのが効果的です。散歩中や散歩後め注意やケアを行い、できるだけ被害を受けないようにしましょう。

効果的で安全な薬の使い方

⚫︎愛犬にあった薬を使う
現在、犬用のマダ二・蚊・ノミの予防薬(駆除薬・忌避薬)には様々な種類があり、動物用医薬品として動物病院で処方してもらう他、インターネットなどで購入できる動物病院での処方と同じお財布に優しいジェネリック医薬品、効果は異なりますがホームセンターなどで市販されているものもあります。何よりも近づいてくる虫を遠ざける忌避的な作用のある薬剤を選ぶようにしましょう。投薬方法にも、錠剤、おやつタイプ、スポットタイプ、注射の他、首輪やシャンプー剤などがありますので、愛犬に合わせて組み合わせて使うと効果的です。最近はハーブやアロマオイルなどの虫よけもありますが、この場合は医薬品ほどの効果は期待できないと考えて、帰宅後にマダ二・ノミがいないが、念入りに確認して除去するとより安心です。

⚫︎注意書きをよく読んで正しい使い方をする
人用の忌避薬には、多くの商品が販売されていますが、有効成分のディートの濃度が高いほど効果が期待できます。しかし、残念ながら動物用のディート剤はありません。また、動物薬で忌避効果が承認された薬剤は、蚊に対する忌避効果が認められた薬剤以外はいまだに開発されていません。自己流で使ったり、人用を愛犬に使ったり、犬用を猫に使用したり、タイミングを間違えたりすると、薬の効果が期待だけでなく、薬品に中毒を起こすなど安全性が損なわれる場合がありますので、指示通りに使うことが大切です。薬に添付されている『使用上の注意』には必ず目を通して、正しい使い方をすることが大切です。

⚫︎薬だけで安心しないこと
飼い主の方は、毎日出かける際の服装に注意し、忌避剤をムラなくスプレーするだけでなく、汗をかいたらその都度忌避剤をスプレーし直すことも必要です。帰宅後は着ていた衣服、靴下、靴、帽子についていないかを確認し、全身の皮膚を確認して、ダニや蚊に刺されていないか工夫が欠かせません。犬には、マダ二やノミが体に触れた後、比較的短時間(マダ二で48時間以内)で駆除できる動物医薬品がありますので、これを使用すればかなり効果的に予防することができます。ただ、薬を使用していても油断はせず、草むらに入った時や、散歩から帰ったら、マダ二・ノミなどがついていないか必ず確認するようにしましょう。

★熱中症に注意し、涼しい時間帯に散歩させよう
気温が高い季節には、太陽の出ている時間帯だけでなく、路面温度がまだ下がっていない夕方などは、熱中症の危険性が大きいので控えるか対策を立てて散歩しましょう。犬にとって、緑の多い場所や土の上などは、ひんやりとして気持ち良い散歩コース。ただしマダ二・蚊・ノミのいる草むらなどには要注意。特に、蚊は種類にもよりますが、昼間、薄暮〜夜間など活動の時間帯が異なるものがいます。そうした時間帯をなるべく避けて、涼しく散歩するには、早朝が一番オススメです。

「マダ二・蚊・ノミ」を家に入れない工夫

愛犬の工夫

⚫︎散歩後は犬の体をチェック
ダニのつきやすい部位

マダ二が寄生しやすいのは、目のふちや耳の周囲、鼻の周りなど、毛が少なくて皮膚が薄いところです。胸や内股、お尻周りなども注意が必要です。また、足の指の間に寄生することもありますので、念入りに確認するようにしましょう。散歩から帰ったら、これらの場所を重点的にチェックしましょう。マダ二の他、ノミをつけていることもありますから、ノミ取りグシやブラシを使いながらチェックすると良いでしょう。

⚫︎普段から犬の体をチェック
予防薬(駆除薬・忌避薬)を使っていても、100%は予防できません。特に、幼ダニや若ダニはとても小さく、毛の間に入り込んでしまったら、目で確認することははまずできません。マダ二に咬まれても痒みや痛みなどはありませんから、普段から犬の体をよくチェックして、できるだけ早い段階で発見するように努めましょう。

⚫︎シャンプーも効果的
犬のシャンプー
マダ二やノミの駆除にはシャンプーも効果的です。散歩のたびにシャンプーをすることはできませんが、特にマダ二やノミが多い場所にいって来た時などは、シャンプーをしてしまうのもよい方法です。

⚫︎予防薬を使用した時
スポットタイプの予防薬(駆除薬・忌避薬)を使用した時は、最適な効果を得るために、数日から2週間ほどシャンプーを避ける必要があります。製品によってシャンプーを避けたい日数はことなりますから、必ず確認しましょう。

飼い主の工夫

散歩後の確認
散歩から帰ったら、飼い主も体についていないか鏡をみて十分に注意しましょう。特にマダ二が多い場所に出かけた時は、お風呂に入って石鹸で全身を洗えば、汗もマダ二も洗い流せてスッキリします。着用していた服は、選択をするまでビニール袋に入れて密封しておく方が安全です。靴には殺虫剤をかけておくと良いでしょう。

家の工夫

家の掃除
マダ二や蚊、ノミの成虫や卵、幼虫は、家の周りにも沢山います。家の中だけでなく、家の周りでもできるだけ衛生的に保ち、愛犬が出入りする玄関やポーチ、ベランダなども常に念入りに掃除をしましょう。手の届きにくい場所にこそ多く潜んでいますから、出来ればスチームクリーナーでの掃除がいいでしょう。愛犬のベッドや毛布、タオル、おもちゃなどを洗濯する時は、60℃以上のお湯に10分間以上つけると効果的です。また、夏場の天気の良い時は直射日光で日干ししましょう。なお、マダ二やダニが繁殖してしまった時は、その前後に使用していたもので、熱湯消毒できないものは、破棄する方が安全です。

野外のこんなところに「マダ二・蚊・ノミ」は潜んでいる

マダニ・蚊・ノミ潜んでいる場所

マダ二がいるのはこんな所

●湿気が多く、野生動物がたくさんいる場所
マダ二は、よく草むらの葉の先端にいて、あまり行動せずに動物が偶然通りかかるのを待ち伏せしています。そして、動物が通ると乗り移ります。犬は道沿いの草むらの匂いを嗅ぐのが好きなので注意が必要です。公園の草むらや繁みで遊んだり、河川敷を通ったり、緑の多い道を散歩したりしたあとは、犬の顔、耳回り、首筋、足などにマダ二がついていないか、必ずチェックしましょう。

▼公園の草むら
公園

▼河川敷
河川敷

▼山の中
山の中

▼あぜ道、山道などの両側の草むら
あぜ道

蚊はこんなところから発生する

▶︎放置された空き缶や空き瓶
▶︎植木鉢の受け皿やバケツ、ジョウロなど
▶︎放置された子供の遊び道具
▶︎古タイヤ
▶︎雨よけシートなど
▶︎詰まってしまった側溝や雨どい
ヒトスジシマ蚊などはわずかな水溜りでも発生します。蚊の卵は、1〜2日で孵化し幼虫(ボウフラ)になっても6〜7日でサナギ(オニボウフラ)になり、2〜3日してう化すると水面から出ていきます。つまり、蚊の防除には、水溜りを作らないことが大切です。ただし、日本で最も多く生息しているアカイエ蚊類は、水田や沼、湿地などの広い面積の水域に発生するので、防御は不可能です。また、犬糸状虫を媒介するトウブウヤブ蚊などは全国のどのような環境にも生息します。しかしながら、身の回りの小さい水溜りを排除するといった行為が、蚊の被害を防ぐ最初の一歩になることは間違いありません。子供の遊び道具は放置せず、園芸用品などは雨水が溜まってしまうのでこまめに排除しましょう。蚊の発生源になりそうな空き缶や空き瓶などのゴミは捨てましょう。生活の様々な場所で、蚊の産卵からふ化へのリサイクルを断ち切るようにする工夫が効果的です。

ノミは野外にもいる

▶︎緑の下
▶︎草むら
ノミは屋内だけでなく、野外の直射日光の当たらない場所にもいます。愛犬が他の犬猫のいれ場所やネズミのいるような緑の下を覗いたり、草むらに入ったりした時は、ノミをつけてきている可能性があると考えて良いでしょう。定期的な駆除を実施するとともに、散歩後にノミ取りグシなどをマメにかけたり、室内にいる時に後ろ足で掻いたりしていないか注意し、家の中に持ち込まないようにしましょう。

散歩が心地よい季節は、油断すると楽しいはずの散歩でマダ二や蚊・ノミなどに悩まされる。爽やかな風を満喫しつつも、被害に遭わない為の注意を怠らないようにしましょう。

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