ポイント
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急性胃炎は胃の粘膜が炎症を起こすので吐き気が起こり、粘液、胃液、血などを吐き、吐き出す場合がない時は吐く動作だけを繰り返します。痛みの為腹部を緊張させ、元気がなくなります。 また、脱水から水を多く飲みますが、飲むと水分も吐くということを繰り返すので脱水症状を起こします。
急性胃炎には様々な原因があり、腐敗した食べ物や不潔な水、有毒物質などを摂取した時、有毒な植物や木などで急性の炎症が胃に起こる事です。特に夏場などは食べ物が腐敗しやすく、水も不潔になりやすいので注意が必要です。処方された薬が強すぎる、体に合わない場合にも同じように胃炎を起こすことがあります。また、胃内異物や急性のパルボウイルス、ジステンパー、伝染性肝炎などの伝染病などで続発性に起こります。腐敗した物が原因の場合、細菌や毒素などが複雑に関係するので、命にかかわることもあります。
X線検査、内視鏡検査により胃内異物の確認や胃粘膜の状態を検査します。また、粘膜の一部をとって調べる検査も場合によっては施します。軽いものでは1日の絶食をするだけで回復しますが、嘔吐や下痢が度々起こり、脱水症状になるようなら状態に合わせて輸液、点滴をします。有害物質の場合には吐剤を用いるか、浣腸などを行い、速やかに取り除かなければなりません。急性炎症に対して抗生物質の投与を行います。
急性胃炎では食事の管理が必要で症状が軽ければ1日の絶食で治ることもあります。嘔吐や下痢が治れば、ぬるま湯から与え、食事は消化の良い物を与えましょう。重症の場合は入院が必要です。原因となる腐敗した食べ物や不潔な水、有害物質を食べさせないようにしましょう。また、散歩中の拾い食いなどしないように特に真夏や子犬などは注意が必要です。