![胸膜炎](http://inubyouki.com/wp-content/uploads/2014/10/胸膜炎.png) |
ポイント
- 胸壁を覆い肺などを包む膜を胸膜、その胸腔の内部を覆っている胸膜の炎症
- 症状は軽度のものなら呼吸が荒いぐらい
- 重度になると前足を突っ張るような動作、運動することを嫌がって呼吸困難を起こす
- 同時に咳が出たり発熱することもあり、食欲不振・元気消沈
- さらに酷くなると死に至こともある
- 他の呼吸器疾患なら鼻汁はあるが、胸膜炎は鼻汁が出ないのが特徴
- 原因は犬伝染性肝炎ウイルスや細菌、真菌などの感染
- ウイルス感染の場合、犬伝染性肝炎ウイルスで胸膜炎を併発することが多い
- この他、胸の腫瘍や胸部の外傷が原因になることもある
- 治療は胸部の聴診、触診、X線検査を行う
- 胸膜炎を起している疾患の治療、熱などを併発、治療の為、全身への内科療法
- 胸腔内部ににしみ出た液体がある場合は、胸腔に針を刺して排出
- 治療後は清潔に保ち興奮させないように安静
- 対策はワクチン接種で犬伝染性肝炎の予防
- 細菌、真菌などのは犬の生活場所を清潔に保ち、散歩時などでは不衛生なものを拾い食いさせない
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胸壁を覆い肺などを包む膜を胸膜といい、その胸腔の内部を覆っている胸膜の炎症です。胸膜に炎症があると、膿が溜まり膿胸を起こします。膜内には胸水が含まれており、この胸水が溜まりすぎると胸水貯留を起こして、隣接している肺などを圧迫し、呼吸不全になります。軽度のものなら呼吸が荒いぐらいですが、重度になると前足を突っ張るような動作をし、運動することを嫌がって呼吸困難を起こします。同時に咳が出たり発熱することもあり、食欲不振・元気消沈します。さらに酷くなると死に至こともあります。他の呼吸器疾患なら鼻汁はありますが、胸膜炎は鼻汁が出ないのが特徴です。
犬伝染性肝炎ウイルスや細菌、真菌などの感染によるものです。ウイルス感染の場合は犬伝染性肝炎ウイルスで胸膜炎を併発することが多いです。この他、胸の腫瘍や胸部の外傷が原因になることもあります。
胸部の聴診、触診、X線検査を行います。胸膜炎を起している疾患(犬伝染性肝炎ウイルス、細菌、真菌などの感染や腫瘍、外傷)の治療、熱などを防ぐ又は治療の為、全身への内科療法を行います。胸腔内部ににしみ出た液体(胸水)がある場合は、胸腔に針を刺して排出します。治療後は清潔に保ち興奮させないように安静にします。犬伝染性肝炎から胸膜炎を併発する事が多いのでワクチン接種で犬伝染性肝炎の予防できます。細菌、真菌などのは犬の生活場所を清潔に保ち、散歩時などでは不衛生なものを拾い食いさせないのも予防です。