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ポイント
- 症状は特徴は口腔内の充血、出血、嘔吐、下痢、血便による脱水症状
- レプトスピラ・カニコーラ型では腎炎の症状が主
- レプトスピラ・イクテロヘモラジー型はカニコーラ型の症状の他に黄疸もみられる
- 原因は尿や汚染された土や水、食べ物から口径感染、また傷口からも感染
- 多くの動物が感染し、動物から人に伝染する病気
- ねずみなどの野生動物が菌を広まる
- 治療は腎臓や肝臓障害への処置、脱水を緩和する輸液など
- ワクチン接種で予防できる
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犬をはじめ多くの動物が感染し、動物から人に伝染する病気です。感染しても、症状の現れず自然治癒することが多い。病原菌であるレプトスピラには二つのタイプがあります。一つは犬に多いレプトスピラ・カニコーラ型です。カニコーラ型の感染では、腎炎の症状が主な特徴で、口腔内の充血、出血、嘔吐、下痢、血便による脱水症状が現れます。 もう一つはワイル氏病を引き起こすレプトスピラ・イクテロヘモラジー(出血黄疸)です。ワイル氏病は、カニコーラ型の症状の他に黄疸もみられます。
人のワイル氏病の原因菌で、ねずみなどの野生動物が菌を広め、犬から人へも感染がある。歩菌動物の尿によって汚染された土や水、食べ物から口径感染、また傷口からも感染します。免疫ができるまでには日数がかかるので、発病中に抗体検査を行っても確定診断できないこともある。
原因菌に対する抗生物質の投与はもとより、腎臓や肝臓障害への処置、脱水を緩和する輸液などが行われる。レプトスピラ症は、人への感染もありますので、看護や接触など後は十分に消毒してください。
レプトスピラは湿度が高い環境に発生しやすく、感染を広めているねずみなどは退治して清潔に保ちましょう。ワクチン接種で予防できますので、年に1回行いましょう。