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ポイント
- 乳腺炎は、出産後が特に多く乳汁を産生する乳腺(にゅうせん)と呼ばれる腺組織に炎症が生じること
- 症状は乳腺にしこりができて発熱し、痛みを伴う
- 乳腺が熱や腫れを持つことや乳首から黄色い乳汁や血が出ることもあり、犬はイライラして食欲をなくす
- 授乳期の時に乳腺炎の症状が出たら子犬への授乳は必ず避ける
- 原因は子犬の爪や歯による外傷や刺激、不衛生での細菌の感染や母乳の過激分泌など
- 生まれた子犬の数が少なくかったりすると乳汁が過剰に分泌されたことで炎症を起こすこともある
- 妊娠していない犬の乳腺炎は、偽妊娠の可能性もある
- 妊娠の有無に関わらず乳腺が張って乳汁が分泌され、炎症を起こしてしまう
- 治療は乳腺に熱がある場合、マッサージを避けて冷湿布する
- 患部を冷やすと血液の流入量を減らすことで一時的に炎症を抑えれる
- 細菌に感染している場合、抗生物質を投与
- 細菌に感染していない場合、消炎剤やホルモン剤で治療
- 妊娠していない犬が乳腺炎を繰り返す場合、避妊手術をすることで再発を防止になる
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乳腺炎は、乳汁を産生する乳腺(にゅうせん)と呼ばれる腺組織に炎症(乳汁が正常に流れずに一定の場所に滞留する)が生じたことをいいます。乳汁が正常に流れず、一定の場所に滞留する乳腺は全部で10箇所あり、左右に5箇所あります。ただし、犬によっては数が少なかったりもします。出産後が特に多く乳腺にしこりができて発熱し、痛みを伴います。急性の乳腺炎では、乳腺が熱や腫れを持つことや乳首から黄色い乳汁や血が出ることもあり、犬はイライラして食欲をなくします。授乳期の時に乳腺炎の症状が出たら子犬へ細菌感染して下痢や嘔吐、ひどければ死んでしまう恐れもあるので授乳は必ず避けます。
出産後の授乳期に起きやすい病気で、子犬の爪や歯による外傷や刺激、不衛生での細菌の感染や母乳の過激分泌などが原因です。生まれた子犬の数が少なくかったりすると乳汁が過剰に分泌されたことで炎症を起こすこともあります。妊娠していない乳腺炎は、偽妊娠の可能性もあり、妊娠の有無に関わらず乳腺が張って乳汁が分泌されて炎症を起こしてしまうこともあります。
授乳期であれば授乳を中止します。乳腺に熱がある場合は、刺激で炎症が進行することがあるのでマッサージを避けて冷湿布します。患部を冷やすと血液の流入量を減らすことで一時的に炎症を抑えれます。細菌に感染している場合は、抗生物質を投与します。細菌に感染していない場合は消炎剤やホルモン剤で治療をします。妊娠していない犬が乳腺炎を繰り返す場合、避妊手術をすることで再発を防止になります。