様々な原因により全身の骨格筋に炎症が起きた状態を多発性筋炎といいます。全身の筋肉の痛みとそれによる跛行、筋肉の低下、筋肉の萎縮が見られます。体を触ると痛がるようになります。犬では、咽頭及び食道の筋肉は骨格筋から出来ているので、これらの筋肉にも発生します。物をうまく飲み込めなかったり、咳き込んで食べたものを吐き出したりすることもあります。
主な原因としては、免疫介在性、トキソプラズマなどの原虫や細菌の感染、原因不明の好酸球性筋炎などがあります。
感染が原因の場合は、その治療を行います。免疫介在性のものや好酸球性筋炎では、ステロイド（副腎皮質ホルモン）などの免疫制御剤や消炎剤などにより治療します。