マラセチア
ポイント

  • マラセチアとはカビ(真菌)の一種で、その中で酵母菌の一種
  • 症状は増殖すると体がベタつき、赤みや激しい痒み、外耳炎、独特の脂漏臭を放つ
  • 原因は外耳炎を起こしている7、8割は、マラセチアが関与している
  • 表面の皮膚、耳の中(特に垂れ耳)、口の周り、肛門、局部のジメジメしやすい場所が多い
  • マラセチアは脂質や湿度を好み、梅雨時期や雨の日などは要注意
  • ベトベトした体質の「脂漏症」は外耳炎だけでなく全身の皮膚炎を引き起こす可能性が高い
  • 皮膚アレルギーや皮膚が弱い、脂質や湿度が適した環境、抵抗力の低下などが原因で増殖
  • 治療は全身の毛を刈り、抗真菌薬を内服、除脂作用の強い薬欲シャンプーを使用
  • 難治性の場合は、原因となる他の病因を治療する
  • 外耳炎なら耳の中を清潔に保ち、耳の中に毛を抜く、点耳薬で治療
  • マラセチアは脂質を好むので、高脂質食を与えないようにしましょう

syouzyouマラセチアとはカビ(真菌)の一種で、その中で酵母菌の一種でもあります。マラセチアによって起こる皮膚炎で、外耳炎を起こしている原因の7、8割は、マラセチアが関与しているともいわれています。 増殖すると体がベタつき、赤みや激しい痒み、外耳炎、ひどくなると独特の脂漏臭を放つ油性の皮膚角化物の付着を伴う脂漏症が特徴です。

ganin犬の表面の皮膚、耳の中(特に垂れ耳)、口の周り、肛門、局部のジメジメしやすい場所が多く、問題のない正常な皮膚にも存在しており、普段は症状もなく生活が出来ます。しかし、マラセチア過剰にいる場合は、アレルギーや甲状腺機能低下などで皮膚のバランスが崩れて結果としてマラセチアが増えることがあり、簡単にコントロールできない場合は全身の検査も必要な場合があります。マラセチアは脂質や湿度を好み、梅雨時期や雨の日などは要注意です。また、ベトベトした体質の「脂漏症」とマラセチアは相性が良く外耳炎だけでなく全身が脂っぽいので全身の皮膚炎を引き起こす可能性が高いのです。この他に皮膚アレルギーや皮膚が弱い、マラセチアにとって脂質や湿度が適した環境、抵抗力の低下などが原因で増殖していき症状が出始めます。

治療抗生物質やステロイド剤に反応しないので、慢性脂漏症として扱われてしまうことが多いようです。マラセチアが検出されたらならば、全身の毛を刈り、抗真菌薬を4週間内服し、除脂作用の強いシャンプー剤を使用して週2回以上薬欲を行います。また、難治性の場合は、原因となる他の病因を治療する必要があります。外耳炎ならばまずは耳の中を清潔に保ち、耳の中に毛が生えているならば毛を抜いて通気性をよくし、耳の掃除やシャンプーで洗浄し水分を残さないようにしましょう。そして抗真菌剤の入った点耳薬を入れて治療します。また、マラセチアは脂質を好むので、高脂質食を与えないようにしましょう。