食物性アレルギー
ポイント

  • 症状は主に1歳未満の犬が多く季節に関係ない激しい痒みや稀にジンマシン
  • 犬の80%が耳を痒がり(繰り返す外耳炎)、血管浮腫が見られる
  • 約10%~15%の犬に下痢、嘔吐などが見られ、稀に発作を起こすこともある
  • 皮膚炎は、口周り、耳や目の周り、足の先や裏、腹部、陰部付近、腰辺り
  • ステロイド剤では痒みは改善されない
  • 原因は卵や牛乳、大豆、牛肉、豚肉、鶏肉、殻物類、添加物、ビタミン、ミネラルなど
  • どのタンパク質が原因なのかは個体差による
  • 治療はアレルゲンとなる食物を与えない
  • 判別する為に低アレルギーフードを与え症状がなければ疑わしいとされる食物を少量ずつ与える
  • 食物が分かれば原因となる食物を与えない
  • 今までアレルギーを起こさなかった食物が突然アレルギー反応を起こすこともある
  • 効果のある治療薬はない

syouzyou主に1歳未満の犬が多く季節に関係ない激しい痒みや稀にジンマシン、犬の80%が耳を痒がり(繰り返す外耳炎)、血管浮腫が見られます。約10%~15%の犬に下痢、嘔吐などが見られ、稀に発作を起こすこともあります。皮膚炎は、口周り、耳や目の周り、足の先や裏、腹部、陰部付近、腰辺りにでき、ステロイド剤では痒みは改善されません。

ganinあらゆる食物がアレルゲンとなりうるのですが、卵や牛乳、大豆などのたんぱく質が豊富なもの牛肉、豚肉、鶏肉、殻物類、添加物、ビタミン、ミネラルなどが報告されています。食物アレルギーの場合は、食べ物に含まれるタンパク質が主な原因といわれていますが、どのタンパク質が原因なのかは個体差によります。なぜ食物アレルギーになるのかは、母乳以外の離乳食を初めて食べる時にその中に含まれているアレルギーとなるもの(アレルゲン)が含まれているからなのです。生後8ヶ月までアレルゲンを含む食品をなるべく控えるとアレルギーの発症が減少するといわれています。幼犬がなぜアレルギーを起こすのかというと消化機能がまだ未熟なので、消化の不十分な物も吸収、腸粘膜を守っている免疫が少ないなどで腸を通過してアレルギーを起こす可能性のある物質が体内に侵入し、もし体が異物と判断すればそれを攻撃して自分も傷つけてしまい皮膚の痒みや赤み、下痢、嘔吐などが現れるわけなのです。

治療効果のある薬はないので、アレルゲンとなる食物を与えないのがベストです。アレルゲンとなる食物を判別する為に低アレルギーフード(アレルギー反応が起こりにくい)だけを4~8週間与えて症状が何もなければ、アレルゲンと疑わしいとされる食物を少量ずつ与えてます。比較的短時間のうちに症状が現れますので、顔の痒み、赤み、発熱などが出た場合にはそれがアレルギーとなる食物となります。それがわかれば原因となる食物を与えないようにしましょう。しかし、今までアレルギーを起こさなかった食物が突然アレルギー反応を起こすこともあります。