バベシア
ポイント

  • 症状は40℃を超える発熱や重度な貧血を主な特徴とする
  • 発熱を伴い、唇の粘膜は青白く、血尿、時には黄疸も起こす
  • 脾臓(ひぞう)は膨張し、腹部が固く感じられることもある
  • 原因はマダニに吸血された時に、唾液と一緒にバベシアという原虫が犬の体内に入る
  • 赤血球に寄生したバベシア原虫が赤血球を破壊する
  • マダニは春~秋にかけて、公園の草むらや山などに生息
  • 治療は抗原虫剤の投与、貧血や黄疸に対する治療
  • 再発が多い
  • 再発防止のため栄養価が高く消化の良い食事、保温にも気を配る
  • 月1回のフロントラインなどの投与で予防

syouzyouバベシア症は、赤血球に寄生したバベシア原虫が赤血球を破壊することにより起こる。40℃を超える発熱や重度な貧血を主な特徴とする病気です。赤血球に多数寄生し、どんどん赤血球を破壊し、貧血が進行していきます。発熱を伴い、唇の粘膜は青白くなり、赤血球が溶ける事で血尿になり、時には黄疸も起こします。この時には、脾臓(ひぞう)は膨張し、腹部が固く感じられることもある。

ganin草むらなどに生息しているマダニ(フタトゲチマダニ)の犬への吸血によって、バベシア原虫(バベシア・ギブソニ)が体内に約48時間で感染します。バベシアに感染しているマダニに吸血された時に、唾液と一緒にバベシアという原虫が犬の体内に入ります。

治療血液検査で診察されれば、抗原虫剤の投与、貧血や黄疸に対する治療をします。再発の多い病気なので、完全に治るまで通院が必要です。

対処免疫力が低下すると再発が多いので、体力をつけるために、栄養価が高く消化の良い食事を与え、保温にも気を配りましょう。マダニは春~秋にかけて、公園の草むらや山などに生息していますので、なるべく近寄らず月1回のフロントラインなどの投与で予防できます。