%e7%8a%ac%e3%81%ae%e9%96%a2%e7%af%80%e3%83%aa%e3%82%a6%e3%83%9e%e3%83%81
ポイント

  • 関節リウマチは自己免疫疾患といわれる病気の一種
  • 症状は主に四肢の末端の関節(手首、足首、または肘や膝)に炎症
  • 年齢に関係なく発症し、若年齢で発症すると進行が速く、関節の変形が起こりやすくい
  • 初期症状は個体差があり、ほとんど症状がみられないことあるが徐々に悪化
  • 関節が腫れ硬直や痛み、熱、食欲運動低下、足を触られるのを嫌がる、跛行、左右対称の腫れ
  • 進行すると軟骨破壊、靭帯断裂、関節脱臼、歩行困難、歩行自体が出来なくなる
  • 原因は体内の体に害がある物質や細菌などを攻撃する体内の自己免疫機能の異常
  • 自己の免疫が関節を侵して炎症
  • 炎症性細胞、滑膜細胞、軟骨細胞から関節を侵食する酵素が形成され、関節の破壊が起こる
  • びらん性関節炎と非びらん性関節炎がある
  • 「びらん」は、組織の上部が侵食破壊された状態
  • 関節の場合は軟骨や軟骨周辺の骨が虫食いのように侵食された状態
  • びらん性は重症ですが、発症率は稀
  • 「非びらん」は、他の病気が原因となって二次的に発症するものと原因不明がある
  • 原因がよくわからない場合の方が大半を占めている
  • 発症年齢は幅があり、小型犬種やトイ犬種で多い
  • 遺伝が原因は、アメリカ系とオーストラリア系のグレーハウンドだけ
  • 治療は根本的な治療法はなく痛みの緩和や関節炎の進行を抑えるという維持療法
  • 消炎鎮痛剤(非ステロイド)、ステロイド剤、抗リウマチ薬などで炎症や痛みを抑える
  • 適切に処置すれば2週間~4か月ほどで症状は安定
  • 免疫を抑制する用量と炎症を抑える用量が違うのと薬の副作用のクッシング症候群には注意が必要
  • 途中で中止すると再発の確率も高い
  • 関節リウマチは進行性の病気なので発症すれば、根本治療は難しくなる
  • 薬物療法以外では足に負担をなるべくかけさせない
  • 適度な運動と食事管理で体重のコントロール
  • 自宅では関節の負担にならないように低反発マットなどで愛犬の質のいい寝床や休憩の提供

syouzyou関節リウマチは主に四肢の末端の関節(手首、足首、または肘や膝)に症状があらわれます。年齢に関係なく発症し、若年齢で発症すると進行が速く、関節の変形が起こりやすくなります。初期症状は個体差があり、ほとんど症状がみられないことありますがこの病気は進行性なので徐々に悪化します。症状としては患部の関節が腫れる、熱が出る、食欲低下、運動をしたがらない、足を触られるのを嫌がる、跛行、関節の硬直や痛みが寝起きや休息後にあり、左右対称の腫れなどです。さらに、進行すると軟骨が壊されてしまったり、靭帯の断裂、関節の脱臼により、関節が不安定となり、歩行困難、最終的には、歩行自体が出来なくなってしまいます。

ganin関節リウマチは自己免疫疾患といわれる病気の一種で、体内の免疫機能の異常が原因です。別名「免疫介在性多発性関節炎」といい、複数の関節に炎症が起こります。体に害がある物質や細菌などを攻撃する体内の自己免疫機能の異常により、自己の免疫(免疫が自己の関節を構成する組織である滑膜や軟骨などを異物とみなして攻撃)が関節を侵して炎症を引き起こします。炎症性細胞、滑膜細胞、軟骨細胞から関節を侵食する酵素が形成されて、関節の破壊が起こります。びらん性関節炎と非びらん性関節炎があり、「びらん」は、組織の上部が侵食破壊された状態で、関節の場合は軟骨や軟骨周辺の骨が虫食いのように侵食された状態です。「びらん性」は重症ですが、発症率は稀です。「非びらん」は、他の病気が原因となって二次的に発症するものと原因不明があります。原因がよくわからない場合の方が大半を占めています。発症年齢は幅があり、小型犬種やトイ犬種で多いとされます。遺伝が原因とされているのは、アメリカ系とオーストラリア系のグレーハウンドだけです。

治療根本的な治療法はなく痛みの緩和や関節炎の進行を抑えるという維持療法しかありません。消炎鎮痛剤(非ステロイド)、ステロイド剤、免疫系の亢進状態を抑え炎症を鎮める抗リウマチ薬などで炎症や痛みを抑えます。適切に処置すれば2週間~4か月ほどで症状は安定します。ただし免疫を抑制する用量と炎症を抑える用量が違うのと薬の副作用のクッシング症候群には注意が必要となります。途中で中止すると再発の確率も高く症状により薬の量も異なるので、必ず獣医師の指示に従いましょう。関節リウマチは進行性の病気なので発症すれば、根本治療は難しくなります。薬物療法以外では足に負担をなるべくかけさせないために適度な運動と食事管理で体重のコントロールしましょう。また、自宅では関節の負担にならないように低反発マットなどで愛犬の質のいい寝床や休憩の提供など生活の環境づくりを目指しましょう。