東洋眼虫
ポイント

  • 東洋眼虫とは、眼に寄生する寄生虫のこと
  • 症状は感染当初はほとんど無症状
  • 寄生してから3~5週間ほどで成虫になり動き回るようになると、目やにがひどくなる
  • 寄生虫自体は目に傷をつける等はない
  • 結膜炎、流涙、瞬膜の炎症などを併発したり、目をこすり、角膜に傷をつけることもある
  • 放っておくと結膜炎や視力減退、目が開かなくなることもある
  • 野生動物など、そして人にも感染する
  • 原因は東洋眼虫はメマトイ(マダラメマトイ)によって寄生
  • 大人しい犬や老犬などは目にハエが止まっても反応しない犬が多いので寄生しやすい
  • 寄生した犬のほとんどがフィラリアの予防をしていない
  • メマトイは犬の目にまとわり、涙や目ヤニに含まれるタンパク質を摂食する性質をもっている
  • メマトイ(マダラメマトイ)が眼に卵を産むわけではない
  • メマトイを介さない限り、犬から犬のような直接感染ほとんどない
  • 治療は点眼麻酔を行い、ピンセットなどを使って、直接虫体を摘出
  • 暴れて危険な場合は全身麻酔をかけることもある
  • 寄生虫も逃げたり、奥に行こうとするので全摘の確認は難しい
  • フィラリア予防薬で東洋眼虫の幼虫をある程度駆除できる可能性が高い(確信はない)
  • 対策は環境を清潔に保つ
  • ハエの駆除薬で駆除する
  • 山林などにはなるべく行かないなどの対策も必要

syouzyou東洋眼虫とは、眼に寄生する寄生虫のこと。 感染当初はほとんど無症状ですが、寄生してから3~5週間ほどで成虫になり動き回るようになると、目やにがひどくなります。 また、寄生虫自体は目に傷をつける等はないのですが、結膜炎、流涙、瞬膜の炎症などを併発したりして、かゆみや違和感から目をこすり、角膜に傷をつけることもあります。 気づかずに放っておくと結膜炎や視力減退、目が開かなくなることもある。 野生動物など、そして人にも感染します。

 

ganin東洋眼虫、メマトイ

東洋眼虫はショウジョウバエの仲間メマトイ(マダラメマトイ)によって寄生されます。メマトイは犬の目にまとわりつき、涙や目ヤニに含まれるタンパク質を摂食する性質をもっています。
目に寄生するまでの経路
①東洋眼中になる幼虫がメマトイの口から進入する
②メマトイが犬の涙や目ヤニを摂食する。
③摂食した時にメマトイの口から進入た幼虫が犬の結膜や瞬膜下に移ります。
メマトイ(マダラメマトイ)が眼に卵を産むわけではなく、メマトイを介さない限り、犬から犬のような直接感染は、ほとんどない。

治療点眼麻酔を行い、ピンセットなどを使って、直接虫体を摘出します。 まぶたや瞬膜の裏側や奥をチェックしますので、ひっくり返したり瞬膜をピンセットではさんだりする必要があるので、犬猫が暴れて危険な場合は全身麻酔をかけることもあります。 寄生虫も危険を察すると逃げたり、さらに奥に行こうとするので、全部を摘出できたかどうかの確認は難しい場合があります。

 

対処なるべくハエの来ない環境にするため清潔に保つ事や活発な犬、若い犬はハエが止まっても首を振ったり、手ではたいたりしますが、もともと大人しい犬や老犬などは目にハエが止まっても反応しない犬が多いのでハエの駆除薬で駆除する、山林などにはなるべく行かないなどの対策も必要。 東洋眼虫は、予防薬がないため完全に予防することは難しいが、寄生した犬のほとんどがフィラリアの予防をしていない、または2カ月以上投薬をしなかったりしています。 なのでフィラリア予防薬で東洋眼虫の幼虫をある程度駆除できる可能性が高い(確信はない) フィラリア予防は5月~12月なのでフィラリア予防をしていない1月~4月に寄生する可能性も高くなっています。 メマトイは主に暖かい時期に発生しますが、暖房や温暖化の影響で冬に姿を見ることも多くなっている。 犬の目を見ただけでは発見しにくいので、目ヤニがひどくなったり、眼の付近を掻いたりした時などは一度目の中を観察しましょう。