ポイント
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症状は激しい腹部の痛みが出ます。腹部に激しい痛みがあるため、体を丸めたり背中を丸めたりします。さらに発熱、嘔吐、脱水症状、腹部膨張、そして意識がなくなりショック状態になる事もあります。
犬の腹膜炎は、腹膜の炎症のことで主に外傷や細菌に感染することにより引き起こされます。腹部に何かが刺さった時の外傷、虫垂炎、胆嚢炎、卵巣炎、子宮内膜炎、膵炎など消化器系の病気により、2次的に腹腔臓器を損傷して発症する場合があります。腸管や消化管のトラブル、悪性腫瘍が原因になる事もあります。腸閉塞となって壊死する事により発症する事や外科手術をした箇所がうまく結合していない場合に腹腔内に内容物が流れて細菌感染をしてしまうこともあります。胃や腸の内側が損傷した場合、腹腔内に内容物が流れてしまい胃腸の細菌が腹腔内に浸入して細菌感染してしまいます。また、血流によって腹膜へと流れてくることもあります。
治療としては、主に体内に溜まった毒素を外へ排出するために利尿剤を投与します。開腹手術をして腹腔内を洗浄し原因を取り除き、抗生物質治療を行います。原因によっては、絶食、発熱や嘔吐があれば症状にあわせた治療も平行して行います。そして腹膜炎を引き起こしている原因の病気の治療もします。