ポイント
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悪性黒色腫(メラノーマ)とは口腔内にできる黒っぽい腫瘍ですが、黒くない悪性腫瘍もあります。皮膚や眼球に腫瘍ができても、殆ど悪性で割合は数%のため、殆どが良性ですが、指や口腔内は悪性の割合が高く、悪性黒色腫(メラノーマ)が殆どです。腫瘍が確認されて、悪性の場合は転移スピードが速く、確認された時には顎やリンパ節、肺などに移転している可能性が高いのです。治療しなければ約2ヶ月で亡くなります。
メラニン(色素)をつくる細胞が癌になり、口腔内の粘膜や舌に腫瘍ができ、口腔内・皮膚・眼球・指などに多くみられす。口腔腫瘍のなりやすいのは、皮膚が黒っぽい(着色)、オス、平均10歳前後の老犬となります。
黒色腫のしこりを切除して悪性かり良性か検査を詳しく行う場合がありますが、検査の際、腫瘍に刺激を与える為、そのあと悪性ならば一気広がる可能性があります。一般的には悪性ならば癌細胞が骨に浸潤していく為、外科手術を行い上顎もしくは下顎ごと切除します。この治療法は食事などに大きな支障が出る事と、手術によって顔が大きく変わってしまう事もあるので、獣医師とよく相談し、最善の治療を行ってください。進行にもよりますが30%で改善すると言われています。しかし転移が早く、手術後の再発も多くて奥のほうなどは外科手術は困難で手に負えない場合があります。
再発も多いので定期的検査を行い、普段から食事に気をつけて(保存剤、防腐剤の多いフード、味の濃い食事、熱いものなどの刺激のあるもの)転移をさせないために免疫の働きを改善する事が重要となります。