エプーリス(歯肉腫)
ポイント

  • 症状は表面からふくれるように飛び出す腫瘍はほとんどがエプーリス
  • 口腔内腫瘍の約25%を占める
  • 歯茎が盛り上がったように見えますが、徐々に大きくなる
  • 良性腫瘍に分類され、種類は線維性、骨性、棘細胞性の3種類がある
  • 厄介なのが棘細胞性エプリスアゴの骨を溶かすもの
  • 原因は歯石などの歯肉炎が刺激となって引き起こし、歯茎にできる腫瘤
  • 治療は線維性、骨性はレーザーや電気メスなど切除する
  • 棘細胞性は再発しないように広範囲であごの骨と歯を含めて腫瘍を切りとる

syouzyou犬では口腔内腫瘍の約25%を占め、歯茎にできる腫瘤(こぶ)で、歯茎が盛り上がったように見えますが、徐々に大きくなります。良性腫瘍に分類され、種類は線維性、骨性、棘細胞性の3種類があります。分類こそ良性腫瘍に属しますが、厄介なのが棘細胞性エプリスです。棘細胞性エプリスは、腫瘍細胞が周囲に侵潤していき、骨を溶かすものなので、あごの骨と歯を含めて腫瘍を広範囲に切りとらないと再発します。口腔内の腫瘍にメラノーマや扁平上皮癌、線維肉腫などの悪性の癌も多いのですが表面からふくれるように飛び出す腫瘍はほとんどがエプーリスです。

ganin特に高齢犬が多く、 ホルモンの内分泌の異常や歯石などの歯肉炎が刺激となって引き起こします。

 

治療細胞検査の為、麻酔をかけて細胞をとります。大人しい場合は麻酔をかけない方法もある。線維性、骨性の場合はレーザーや電気メスなどで焼いて切除します。その時、歯石などもとってもらう。棘細胞性の場合は上記に述べたとおり、再発しないように広範囲であごの骨と歯を含めて腫瘍を切りとります。その他放射線治療もあり、こちらの方が時間も短く負担は少なく、症状によってはあごの骨と歯を切除しなくていい場合があるが、稀に放射線の影響で悪性腫瘍ができる事がある。放射線治療は、大学病院での処置となりますので、費用は高くなります。

対処普段から口の中をチェックして歯磨きやデンタルケアなどで歯石を貯めず口の中を清潔に保ちましょう。